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代引きとは?代金引換と着払いの違いやネットショップのメリット・デメリット・手数料について解説

2024年3月29日
配達物を受け取っている人の写真

EC販売などの支払い手段の1つである代引き(代金引換)。導入によって販売機会を増やすことが期待できる一方、手数料や注意点について事前に理解しておくことが必要です。

今回は、代引きサービスの概要、利用方法、着払いとの相違点、購入者・ネットショップそれぞれのメリット・デメリットを解説。代引きに関するよくある質問にも回答しています。

代引き(代金引換)とは?

代引きは「代金引換」を略した言葉です。配送業者が購入者へ商品を届ける際、同時に商品代金を集金します。

「令和3年通信利用動向調査(経済産業省)」によると、商品のネット購入における代引きの利用率は約20%で、決算手段として一定の需要があることが分かります。

代引きの仕組みは、以下図の通りです。

代引きの仕組みの図

顧客から注文を受け付けると、ネットショップは配送業者を通じて商品を発送します。

配送業者の配達員は顧客に商品を届けるとともに、販売業者(ネットショップ)に代わって商品代金等を集金。集金した代金をネットショップの指定口座へ振り込みます。

なお、集金の内訳としては商品の代金ほか、送料・代引き手数料も含まれます。

着払いとの違い

代引きと着払いは、商品受け取りの際に購入者が配送業者にお金を支払う点は共通します。しかし、両者には、以下表のような相違点があります。

支払い方法 一般的な購入者が商品受取時に支払うもの 支払いの相手
代引き 商品の代金・送料・代引き手数料 商品の販売者
着払い 送料 配送業者

着払いは、購入者が配送業者に対して、送料だけを支払います。つまり、商品代金の支払いは、商品受け取りと同時に実施されません。

一方、代引きは「商品の代金・送料・代引き手数料」を、配送業者を通じて商品の販売者へ支払います。

代引きのやり方

代金引換と記載されているパネルを持った人の写真

ネットショップの運営者が、支払い手段として代引きを導入したい場合には、以下のような準備が必要です。

  • 宅配業者と契約する
  • 入金口座を用意する
  • 決済代行会社と契約する

代引きは、商品のお届けと集金がセットであるため、運送会社との契約が必要です。また、顧客から集金した代金を振り込んでもらうために、入金口座も用意しましょう。さらに、多くの場合、代引きサービスは系列の決済代行会社より提供されているため、そちらとの契約も必要となります。

なお、ECモールやネットショップ作成サービスによっては、支払い方法に代引きを設定するだけで、簡単に代引きサービスを利用できることがあります。これにより、運送会社や決済代行会社との個別契約手続きを省くことが可能です。

ネットショップ側の代引きのメリット・デメリット

ネットショップを運営している人の写真

次に、ネットショップ側が代引きを導入するメリット・デメリットを確認しましょう。具体的なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 販売機会を高めることが期待できる
  • 集金や請求の手間が省ける
  • 支払い拒否の危険を減らせる
  • 手数料がかかる
  • 受け取り拒否の可能性がゼロではない
  • ネットショップ側のメリット

    代引きをネットショップが導入した場合、以下のようなメリットが期待できます。

    • 販売機会を増やすことが期待できる
    • 集金や請求の手間が省ける
    • 支払い拒否の危険を減らせる

    代引きは、5人に1人程度が利用する決済方法のため、導入していない場合と比較して、販売機会を増やすことが期待できます。

    「クレジットカードがない」「クレジットカード決済が不安」「カード情報の入力が面倒」などの理由で発生する、販売機会の損失も防ぐことができるでしょう。

    また、集金業務を配送業者が実施するため、集金・請求業務が省力化できます。さらに、代引きは商品の受け取りと代金の支払いを同時に行うため、支払い拒否の危険も低くなります。

    ネットショップ側のデメリット

    代引きを導入する際、ネットショップ側は、以下の点にご留意ください。

    • 手数料がかかる
    • 受け取り拒否の可能性がゼロではない

    代引きは、購入者のみならず、ネットショップ側にも手数料がかかるケースがあります。そこには、集金した代金の銀行振込手数料も含まれます。

    また、配送業者によってはクレジットカード決済にも対応していますが、決済事務手数料はネットショップ側の負担です。

    対策としては、購入者の大きな負担にならない範囲で、商品価格に手数料を上乗せする方法などが考えられます。ただし、商品価格が上がることで、売り上げが減少する可能性もあるため注意が必要です。

    さらに、購入者が商品の受け取りや代金の支払いを拒否する可能性も、ゼロではありません。対策としては、購入者都合で発送後のキャンセル・返品ができないことを、規約に明記することなどが挙げられます。

    購入者側のニーズ

    代引きは、以下のようなニーズをお持ちの購入者の獲得が期待できます。

    • 支払い前に商品の到着が確認できる
    • クレジットカードや銀行振込が不要
    • クレジットカードの不正利用の心配がない

    代引きは商品が届いてから代金を支払う仕組みであることから「代金の支払いが完了しているのに商品が届かない」という心配がありません。

    また、クレジットカードを持たない方や、銀行にお金を振り込みに行くのが面倒な方でも気軽に利用できます。さらに代引きでは、クレジットカード情報の入力が不要なため、情報流出による不正利用の心配も不要です。シニア層を中心にニーズが高い傾向があります。

    代引きに関するよくある質問

    疑問を抱いた顔をしている人の写真

    最後に、代引きに関するよくある質問に回答します。

    代引きでおつりはもらえる?

    配達員の方は、おつりを用意していることが一般的です。そのため、代引きの支払い額が商品の代金を上回ってもおつりをもらうことができます。

    ただし、代引き件数が多い日はおつりが足りなくなることも予想されるため、購入者がなるべく、ぴったりの支払い額を用意しておくことが望ましいです。

    代引き手数料は誰が払うの?

    代引き手数料は、一般的には商品を購入する側(お客様)が支払うことが多いです。

    しかし、契約やサービスの内容によっては、店舗側が負担する場合もあります。

    また、キャンペーンやセールなどの期間限定で、店舗側が代引き手数料無料の特典を提供するケースもあります。

    代引きと後払いの違いは?

    後払いは、商品を受け取ってから、コンビニや銀行・郵便局・スマホ決済などで代金を支払う方法です。

    商品を受け取り、中身を確認してから支払える点がメリットとなります。また、宅配ボックスやギフト注文が利用できない代引きとは異なり、後払いではこれらも利用可能です。

    一方、受け取り時に支払いが完了する代引きと比較して、後払いでは改めて支払いの手間が発生します。

    また、代引きであれば購入者に商品が渡った時点で、確実に代金回収できますが、後払いでは商品を届けた後に支払い忘れ・ 支払い遅延が発生する可能性もあります。

    まとめ

    代引き(代金引換)は、商品の受け取りと同時に、商品代金の集金ができるサービスです。代引きの導入で、ネットショップ運営者はビジネスをより効率的に運営することが期待できます。

    また、支払い方法の選択肢が広がるため、 販売機会や顧客満足度の向上にもつながります。代引きの手数料・代引きが現金以外の支払いに対応するか、などは業者ごとに異なるため、導入前によく比較検討しましょう。

    なお、日本郵便は「代金引換まとめ送金サービス」を提供。商品のお届けから代金集金、荷送人への送金までを一貫して実施します。

    商品代金の引換金額は30万円まで対応可能で、お客さまのニーズに合わせた様々な支払いサイクルをご用意しています。

    商品発送・代金集金をスムーズかつスピーディに行いたい企業、清算・管理をシンプル化したい企業などは、ぜひ利用をご検討ください。

    参照:代金引換まとめ送金サービス

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