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切手タイムズ2022年8月

アートな切手
あー…とっても美しい!

特殊切手美術の世界シリーズ第4集 黄色・黄金の世界2022.8.3(水)発行

美術の世界シリーズの第四弾は、「黄色・黄金の世界」です。
今回は、室町時代から現代にいたる日本の絵画・工芸と、近代のヨーロッパ絵画のなかから、
黄色・黄金が印象的な作例を取り上げました。

63円シート

※ 売り切れになっている場合もございます。あらかじめご了承ください。

84円シート

※ 売り切れになっている場合もございます。あらかじめご了承ください。

お近くの郵便局でもお買い求めできます。
郵便局の在庫状況については、お手数ですが直接お問い合わせください。

1:題材選び ~黄色?金色?~

今回は黄色と黄金を同時に採用するかどうかを悩みました。日本の絵画は黄色い部分を表現する際、金箔や金泥で描いている作品も多いため、黄色と黄金を同時に採用することに決めました。
西洋の油絵の黄色や、日本画の黄色、金屏風など、様々な色彩を楽しめるように作品を選定しました。

2:思い入れのある作品

あらゆる絵画の中で、ウィーン分離派といわれるオーストリアの絵画は、私が一番好きなジャンルです。
今回、グスタフ・クリムトの作品を採用できたことはとても嬉しかったです。高校生の頃、絵が上手くなりたくて、クリムトの作品をたくさん模写しました。
63円の肖像画も華やかで素敵ですし、84円の黄金の騎士もかっこいい作品だと思います。

グスタフ・クリムト「オイゲニア・プリマフェージの肖像」豊田市美術館蔵
グスタフ・クリムト「人生は戦いなり(黄金の騎士)」愛知県美術館蔵

3:本当に黄色?

葛飾北斎「諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし」すみだ北斎美術館蔵

浮世絵などは退色しやすかったり、紙自体が黄ばむこともあります。候補の中には、描かれた当時に黄色の染料が使われていたか不明なものもありました。
所蔵元の美術館に相談しながら、黄色が実際に使用されているという作品を慎重に選びました。

4:東西ひまわりの共演

ゴッホの「ひまわり」は、このシリーズを立ち上げたときからずっと採用したいと思っていた作品でした。鈴木其一の「向日葵図」も採用することができて、日本と西洋のひまわりの表現の違いなどが面白い対比になったと思っています。

フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」 SOMPO美術館蔵
鈴木其一「向日葵図」 畠山記念館蔵
黄色や黄金の作品は明るい色なので、お手紙を華やかに彩ってくれると思います。また、シート全体で眺めても美しいデザインとなっていますので、美術品が好きな方に、コレクションとして切手を楽しんでいただけたらと思います。