「日本の城シリーズ　第3集」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長　髙橋亨）は、日本各地に残る城を題材としたシリーズの第3弾として、特殊切手「日本の城シリーズ第3集」を発行します。

発行する切手の内容

名称

日本の城シリーズ　第3集

発行日

2014（平成26）年12月10日（水）

種類

82円郵便切手

切手

シート構成・意匠

(1)	松本城
(2)	竹田城
(3)	名古屋城
(4)	備中松山城
(5)	首里城

背景：	首里旧城之図（部分）沖縄県立博物館・美術館蔵

1シート10枚（縦5枚×横2枚）

売価

1シート820円

小切寸法

縦 38.5mm×横 28.0mm

印面寸法

縦 35.5mm×横 25.0mm

シート寸法

縦 222.5mm×横 93.5mm

写真撮影・提供

(1)	岡田　光司
(2)	宮本　孝廣
(3)	濱下　潮
(4)	角田　展章
(5)	福冨　誠

背景　沖縄県立博物館・美術館

切手デザイナー

丸山　智

助言・監修

国立歴史民俗博物館　館長　久留島　浩
奈良大学　学長　千田　嘉博

版式刷色

オフセット6色

発行枚数

800万枚（80万シート）

販売場所

全国の郵便局等
（弊社Webサイト内「切手SHOP」

のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

（注）切手SHOPへの掲載は、発行日を予定しています。

発行する郵便切手のデザインについて

(1)松本城

長野県松本市にある城で、現存する五重六階の天守は国宝に指定されています。大天守（だいてんしゅ）・乾小天守（いぬいこてんしゅ）・渡櫓（わたりやぐら）及び辰巳附櫓（たつみつけやぐら）・月見櫓（つきみやぐら）のまとまりは「連結複合式天守」と呼ばれています。明治時代に天守は売却・破却の危機を迎えますが、市川量造たち市民の力でその危機を脱し、現在の姿につながります。水堀に姿を映す松本城の天守が切手の意匠となっています。

(2)竹田城

兵庫県朝来（あさご）市にあった山城で、戦国・織豊（しょくほう）期の山城跡としてよく知られています。晩秋のよく晴れた早朝に濃い朝霧が発生することがあり、雲海に包まれた姿や竹田城から見下ろす風景は、まさに天空に浮かぶ城を思わせ、いつの間にか「天空の城」とも呼ばれるようになりました。雲海に包まれた竹田城が切手の意匠となっています。

(3)名古屋城

愛知県名古屋市にある城で、徳川家康の命で築城が始まり、石垣は加藤清正らに分担させて完成しました。初代藩主は家康の九男徳川義直で、名古屋城は尾張徳川家16代の居城・政庁となりました。切手の意匠となった名古屋城の大天守は五重五階。その大棟に上げられた金鯱（しゃち）で有名です。大天守は小天守とともに第二次世界大戦中、空襲で焼失してしまいましたが、後に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されました。

(4)備中松山城

岡山県高梁（たかはし）市にある山城で、その起源は鎌倉時代に遡ります。愛媛県松山市の松山城との混同を避け、備中松山城と呼ばれています。重要文化財に指定されている天守は、1683（天和三）年に水谷（みずのや）勝宗によって3年がかりで修築されました。雲海に浮かぶ松山城が切手の意匠となっています。

(5)首里城

沖縄県那覇市にある城で、15世紀前半の琉球王国成立の前後から国王の居城として整備が進み、1879年までの約450年間、王国の中心でした。第二次世界大戦中の戦災で建造物のほとんどが焼失しましたが、1958（昭和33）年に守礼門が復元し、1992（平成4）年には正殿等の建造物をはじめ城門、城壁等が復元されました。首里城の守礼門や正殿等が切手の意匠となっています。