「海外の世界遺産シリーズ第1集」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長鍋倉眞一）は、海外における世界遺産について理解を深めるため、世界各地の魅惑的な文化遺産や自然遺産を題材として選定し、新たに特殊切手「海外の世界遺産シリーズ第1集」を発行します。

発行する切手の内容

名称

海外の世界遺産シリーズ第1集

発行日

平成25（2013）年3月14日（木）

種類

80円郵便切手

切手

シート構成・意匠

シート構成

(1)	グランド・キャニオン国立公園
(2)	メンフィスとその墓地遺跡－ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯
(3)	モン-サン-ミシェルとその湾
(4)	マチュ・ピチュの歴史保護区
(5)	アンコール

1シート10枚（縦2枚×横5枚）

小切寸法

縦28.0mm×横36.5mm

印面寸法

縦25.0mm×横33.5mm

シート寸法

縦84.0mm×横212.5mm

写真撮影・提供

(1)	ROBERT GLUSIC
(2)	DAVID BALL
(3)	田中　秀明
(4)	JOSE FUSTE RAGA
(5)	西川　貴之

切手デザイナー

貝淵　純子

版式刷色

オフセット5色

発行枚数

1,800万枚（180万シート）

販売場所

全国の郵便局等
（日本郵便株式会社Webサイト内「切手SHOP」のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

（注）：	切手SHOPへの掲載は、2月中旬を予定しています。

発行する郵便切手のデザインについて

(1)グランド・キャニオン国立公園

種類：自然遺産、登録年：1979年、国名：アメリカ合衆国
6500万年前に発生した地殻変動と1000万年前から始まるコロラド川の浸食作用により誕生した雄大な渓谷です。谷底には地球上で最も古い20億年前の地層が露出しています。また、最も新しい地層は約2億5千万年前のものが確認されています。
現在も浸食と風化は続いており、46億年の地球のたゆまぬ歩みを実感させてくれる自然遺産です。

(2)メンフィスとその墓地遺跡－ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯

種類：文化遺産、登録年：1979年、国名：エジプト・アラブ共和国
ピラミッドは、建築方法だけでなくその建設目的なども解明されておらず、人類に太古のロマンと知的好奇心を与え続けています。図柄はギーザの三大ピラミッドで、手前からメンカウラー王（高さ約66.5m）、カフラー王（高さ約136.5m）、クフ王（高さ約137m）のものです。

(3)モン-サン-ミシェルとその湾

種類：文化遺産、登録年：1979年（2007年拡張）、国名：フランス共和国
モン-サン-ミシェルは、フランス語で「聖ミカエルの山」を意味します。ノルマンディー半島（コタンタン半島）の付け根に位置し、「驚異の建造物」とも形容される建物は、14世紀の英仏百年戦争では要塞に改装され、修道院建築と要塞建築が融合する今の形になりました。モン-サン-ミシェルを取り囲んでいる湾は、潮の干満の差が最も激しい所として知られており、併せて世界遺産に登録されています。

(4)マチュ・ピチュの歴史保護区

種類：複合遺産、登録年：1983年、国名：ペルー共和国
標高2,000mを超える高地に築かれたインカ帝国の都市遺跡です。建設時期は15世紀中頃、インカ帝国の皇帝が行う祭祀に関係する施設を中心とする都市、という説が有力ですが、謎の部分が多いとされています。アンデスイワドリなどの絶滅危惧種の生息域を含み、複合遺産として登録されています。

(5)アンコール

種類：文化遺産、登録年：1992年（1992年危機遺産登録・2004年危機遺産解除）、国名：カンボジア王国
アンコールの登録物件には、クメール王朝歴代の王が築いた複数の都城が含まれています。図柄はアンコール・ワットで、その手前にある池は灌漑用水跡です。インドシナ半島の内陸部で、人口の稠密な国家を維持するためには農業の発展と作物の安定的な収穫は絶対条件で、そのためにも高度な灌漑技術が必要でした。