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ネットショップはコンセプトが重要!歴史ある茶舗が実施したリブランディングの取組事例を紹介

2024年3月29日
川本屋茶舗の社員の社員

ネットショップを開設するにあたって、大切なことは数多くありますが、なかでも重要なのが「コンセプトの設定」です。コンセプトとは、ネットショップを運営するうえでの指針であり、ユーザーに「どんなショップ」なのかを伝えるための軸になるものです。

コンセプトが設定されていないと、デザインやサイトの構成、発信内容などにおいて一貫性を持たせることが難しくなるため、売れないショップになってしまうことがございます。

そこで今回の記事では、コンセプトの重要性や考え方、決め方などを100年以上にわたってお茶を中心とした乾物の販売を行う川本屋茶舗にお伺いしました。コンセプトを明確にすることで、売上が大きく変わることもあるので、本記事でコンセプトの重要性について、理解を深めていきましょう。

コンセプトが明確なネットショップの事例|川本屋茶舗

川本屋茶舗の外観写真

川本屋は1897年(明治30年)に新橋にて創業した後、1910年(明治43年)に横浜市の伊勢佐木町にて2代目店主が鰹節や砂糖、お茶などの乾物屋を創業し、100余年に至って商いを継承してきました。

近年では日本茶・鰹節などの伝統製法を継承していきながら、川本屋らしさを大切に自社ブランドの「横濱いせぶらパウンド」や、国産素材にこだわった「オリジナル健康茶」などの新しい挑戦にも取り組んでいます。また、それを地域の方々はもちろん、日本全国、さらには海外のお客様にもお届けできるようEC事業を立ち上げ、体制を整えています。

EC立ち上げのきっかけ

川本屋茶舗の外観と内観の写真

商店街の閑散化により実店舗の売り上げが年々減少していくなか、地域ユーザーのみの販売形態では事業の継続に限界があったことと、地元横浜ブランドを全国に広めたいという思いから販路拡大が狙えるEC事業の立ち上げを決めました。

創業100年以上の茶舗が挑戦するリブランディング

川本屋茶舗の商品写真その1 川本屋茶舗の商品写真その2

現在、日本全国はもちろんのこと海外への展開も見据えて自社のリブランディングに取り組んでいます。横浜を代表する老舗茶舗として国内外の多くのお客様に広く認知していただけるよう、日々奮闘中です。具体的なリブランディング手法としては、「①商品パッケージの一新」と「②おすすめ情報やニュースの更新」を実施し、「横浜といえば川本屋茶舗」のイメージ定着を図っています。

① 従来の商品パッケージの一新
パッケージに横浜の風景を取り入れることで、横浜の老舗店舗であることを再認識してもらうように工夫しています。さらに全国・海外にも横浜ブランドを押し出していく狙いがあります。商品だけでなく川本屋茶舗への関心を高めていただくことで、販売力の向上やリピーター獲得に繋げていきたいです。

② おすすめ情報やニュースの更新
ご新規のお客さまの中にはどんな商品を購入したら良いかわからない場合もございますので、季節に合った特集記事やニュースは定期的に更新しています。

川本屋茶舗のおすすめ情報の写真

これらの主力業務に注力したいので、現在、配送業務の外部への委託を見据えています。自社のメイン購入層である年配のお客様に広く認知されている配送業者を選定し、親和性を高めたいです。現在は日本郵便と協同し、海外をふくめた多くのユーザーへ川本屋茶舗の商品・サービスを広め、EC販路を拡大したいと考えています。

ECでもまごころを、パッケージへのこだわり

川本屋茶舗の商品のパッケージ写真その1 川本屋茶舗の商品のパッケージ写真その2

EC事業を始めてみると、実店舗とオンラインで売れ筋商品に違いがありました。

実店舗では備長炭火入れ静岡煎茶や国産健康茶、自家製パウンドケーキが売れ筋ですが、オンラインでは自家製スイーツギフトやお茶ギフト及び鰹節や茶香炉などが人気です。さらに、弊社ですとECのギフト需要が高いことから、ラッピングやパッケージにもこだわっています。例えば、今の時期(1月上旬)ですとギフトラッピングの掛け紙のデザインをバレンタインに合わせるなど、他にも様々な工夫をしています。店舗と違いお客さまの顔が見えないECですが、購入者さまはもちろんのこと、ギフトを受け取ったお客さまにも喜んでいただきたい。まごころが伝わるよう日々試行錯誤し改良しています。

イセザキ・モールでの商店街活性化施策

商店街活性化施策の1つとしてEC展開を行いました。自社のEC事業で得たEC販売の長所や短所、販売のコツといった情報を商店街内にある他店舗さんと共有することで、ECに対する無意識的なアレルギーの払拭に繋がればと思っています。

物流はECサイト事業のカギ
|信頼できる配送会社と組んで品質を保つ

離島を含む遠方への配送スピードと日本郵便の配達インフラによる全国発送の利便性です。また、食品ですので、配送品質も重視しました。

不在であった際に身近な郵便局で受け取りができることや日本郵便の信頼感も、現在の自社のメイン購入層である年配のお客さまに安心して購入いただいている理由の1つだと思います。今後は、日本郵便によるEMSやUGX等の海外配送サービスも利用して、海外をふくめた多くのユーザーへ川本屋茶舗の商品・サービスの認知向上を狙っていく予定です。こうした海外配送に対するサービスが一元利用できる点も日本郵便の心強い点であり、弊社としてもとてもありがたく思っています。

まとめ

ネットショップのコンセプトは、ショップデザインや取り扱う商品、運営など、その後のすべての工程に影響を与えます。そのため、ネットショップは綿密にコンセプトが設計されているかどうかが成功と失敗を別ける第一段階になります。コンセプト設計は本記事で紹介した川本屋のようにしっかりとコンセプトの設計を行いましょう。

日本郵便では、ゆうパック・ゆうパケットなどのお荷物の配送サービスはもちろんのこと、全国を網羅する物流ネットワークとさまざまな物流課題の改善で培ってきたノウハウを活かした物流ソリューションを提供しています。一部業務の委託、短期間・小ロットでの委託をご検討されているお客さまは、お気軽にお問い合せください。

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