「正倉院の宝物シリーズ　第2集」の発行

日本郵便株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長　髙橋亨）は、日本の第一級の美術・工芸品である、正倉院の宝物を題材としたシリーズの第2弾として、特殊切手「正倉院の宝物シリーズ　第2集」を発行します。

記載されている情報は発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。

発行する郵便切手の内容

名称	正倉院の宝物シリーズ　第2集
発行日	2015（平成27）年10月16日（金）
種類	82円郵便切手
切手	画像をクリックすると拡大画像が表示されます。
シート構成・意匠		金銀鈿荘唐大刀（きんぎんでんかざりのからたち）鳥毛立女屏風（とりげりつじょのびょうぶ）平螺鈿背円鏡（へいらでんはいのえんきょう）臈纈屏風（ろうけちのびょうぶ）漆胡瓶（しっこへい）シート余白　金銀鈿荘唐大刀（きんぎんでんかざりのからたち）
シート構成・意匠	1シート10枚（縦5枚×横2枚）
売価	1シート820円
小切・印面寸法	縦38.5mm×横28.0mm
シート寸法	縦222.5mm×横112.0mm
写真提供	宮内庁正倉院事務所
切手デザイナー	玉木　明
版式刷色	グラビア6色
発行枚数	1,000万枚（100万シート）
販売場所	全国の郵便局等（弊社Webサイト内「切手SHOP」のほか郵便振替による通信販売も行います。）（注）

（注）切手SHOPへの掲載は、2015（平成27）年10月2日（金）を予定しています。

発行する郵便切手のデザインについて

(1) 金銀鈿荘唐大刀（きんぎんでんかざりのからたち）

外装に豪華な装飾が施された中国式の大刀で、儀式用に作られたとされています。刀のつかは鮫皮で包まれ、鞘は木製の漆塗りで唐草の透かし金具等で飾られ、金粉で動物、唐草、花、雲などが蒔絵の技法で描かれています。

(2) 鳥毛立女屏風（とりげりつじょのびょうぶ）

樹の下にたたずむ女性が描かれた屏風です。衣服や髪にヤマドリなどの羽が貼られていたので、この名前がついています。絵は中国風ですが、下貼りの紙がわが国のものであったので、日本で作られたことが分かりました。

(3) 平螺鈿背円鏡（へいらでんはいのえんきょう）

背面に螺鈿で花鳥文をあらわした鏡です。花心には赤い琥珀（こはく）を、また、螺鈿文様の間地は黒い樹脂様の物質に青いラピスラズリや白や水色のトルコ石の細片がちりばめられています。琥珀は東南アジア産、ラピスラズリはアフガニスタン産とされています。

(4) 臈纈屏風（ろうけちのびょうぶ）

ろうけつ染め（※）の屏風で、樹木と共にペルシャ（現在のイラン）風の羊や象が描かれています。使われた布に「天平勝宝三年十月」の墨書が残っているため、この屏風はわが国の官営工房で作られたことが分かります。
※ろうけつ染め
染色法の一つで、ろうと樹脂を混ぜ合わせた防染剤で布に模様をかき、染色液に浸した後で防染剤を取り除くものです。