文部科学大臣賞

静岡県 県立 富岳館高等学校 3年 島崎 真白

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つたえたいあいて:叔祖父


講評

 珈琲の香りや苦みは少しだけ背伸びしたような気持ちになるものです。おじさんの淹れたアイスコーヒーを飲んだ時、今までの生活とは別の広い世界が感じられたことでしょう。そしてその味はおじさんの生きてきた豊かな世界の象徴だったのかもしれません。真白さんが夢に向かって歩き始めるきっかけとしてとても印象的です。真夏の暑さと対照的なアイスコーヒーの冷たさが、真白さんの決意のように凛として立ち現れていて、文章の核として存在感を感じさせます。

鈴木 一史 先生