年賀状大賞

埼玉県 清水 葉菜

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つたえたいあいて:おじいちゃん


講評

 かつて郵便局員として思いを載せた賀状を皆に届ける仕事をされていたおじいさん、お正月には休めなかったのでしょうが、今ではリタイアされて悠々自適の暮らしのようです。兎に帽子をかぶせているところをみると年男なのかもしれません。筆のタッチを活かして兎の毛の柔らかさや使い込まれた帽子の質感が良く描けていますし、余白を埋める梅の花や伸びやかな文字からは、おじいさんをねぎらう優しく温かな気持ちが伝わってきます。

野口 玲一 先生