NHK学園賞

埼玉県 伊藤 泉美

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つたえたいあいて:おともだち


講評

 七十三という御歳で細かい仕事がおっくうにならないのには頭が下がります。趣味と実益を兼ねているのも素晴らしいのではないでしょうか。籠に積まれたミカンの前に置かれた、マスコットのついた針山が描かれています。ざっくりとした彩色も素敵ですが、それらを描く墨の線が、文字を書く筆致と見事にシンクロしています。流暢というのではないのですが、絵からも文字からも同じように暖かくおおらかなお人柄が伝わってきます。

野口 玲一 先生